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昔懐かしい木の香り

へんば餅10個入は、経木(きょうぎ)と呼ばれる包装材を使用しています。
経木(きょうぎ)とは、杉や檜木、松などの木材を紙のように薄く削った包装材のことで、食品を包んだり折り箱の底に敷いたりして用いられています。へんば餅では、松の木から作られた経木を使用しています。

経木は保湿性に優れている為 食品との相性が良く、またすべて燃えるゴミとして処分ができる上、土にもかえる大変エコな包装材です。今のようにプラスチックやラップが主流になるまでは、菓子やみそ、肉や魚などの食品は経木に包まれているものがほとんどでした。
実際に身近に使用することがない方でも、時代劇や、映画の食事シーンなどで 一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。経木の歴史は大変長く、元々は鎌倉時代に「経文」を記す為に用いられたことからこの名前が付いたと言われています。その後鉋(かんな)の技術発達によって、江戸時代末期には紙のように薄い薄経木が登場したことから 食品の包装に多く使用されるようになりました。
現在では職人の高齢化や後継者不足、また原材料確保が困難になるなどで貴重な包装資材となりつつあります。

昭和の時代までは、へんば餅を直接経木で包装する形で販売していましたが、衛生面の観点からフィルム包装したへんば餅を経木で包む今の形となりました。昔のへんば餅を知る地元の方からは、経木の香りがするへんば餅を懐かしむ声が聞かれ、今でもフィルム包装から出したへんば餅を直接経木に置き、あえて香りをつけたのちに召し上がる方もいらっしゃいます。
経木包みのへんば餅をお買い上げの際には、ぜひ昔懐かしいへんば餅の「木の香り」もご一緒にお楽しみください。