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どうしてへんば餅は日持ちがしないの?

「小豆と砂糖をこれだけ使い、おいしく作って安く売れ」

この言葉は先祖代々の位牌の裏に残された、へんばや商店店主が受け継いでいる大切な遺言です。
創業当時からの変わらぬ味や歴史、伝統を守るために、へんばや商店では今もこの遺言を守り続けています。

名物へんば餅の製造では、手ごねで作っていた当時の素朴な味わいと風合いを消さないことを大切にしています。
時代に合わせて工場のラインは開発と工夫を繰り返してきましたが、味わいと風合いを守るため、原材料の変更や味を損なう保存料の使用は最小限にとどめています。このため、へんば餅は日持ちをさせることが出来ず、消費期限は製造日の翌日までとなっています。餅は一日経つと固くなり、餡は風味が落ちてしまうため、作り置きをすることもありません。毎日その日一日で売り切るものだけを丁寧に工場で製造し、伊勢市内の各店舗へ配送しています。

お客様から「遠方の親戚や友人にお土産として贈りたいが、日持ちしないのが残念」と、有難いお言葉をいただくこともございます。
しかしこの「日持ちしない」ことこそ「おいしく作って安く売る」という創業当時からの約束の証であり、「変わらぬ味をお客様へお届けする」というへんばや商店のこだわりそのものなのです。

伊勢にお越しの際には、是非へんばや商店へお立ち寄りいただき この地でしか味わえない素朴な田舎の餅をご賞味くださいませ。香りよい伊勢茶のご用意と丁寧なおもてなしで、従業員一同皆様のお越しをお待ちしております。